何はなくとも漫遊走

ふらふらとマラソンと山登りについて書いてます。。

時々山登りも。

年末30kラン ~R×L年忘れ荒川30kチャレンジ~

毎年年末はロング走が恒例でここ数年は街ランで30km前後を走っていましたが、19年末は初めての練習会に参加しました。


参加したのは「R×L年忘れ荒川30kチャレンジ2019」
荒川の河川敷をペース走で30km走る練習会です。


電車を乗り継いだJR赤羽駅から歩いて河川敷へ。
会場に近づくにつれて徐々にランナーが増えてきて、実は予想以上の規模かもと思います。


会場となっている河川敷には受付のテントの他に着替え場所、荷物預け、スポンサーブース、それに仮設トイレまであり、実際のレースの大会のように揃っています。


この日の参加ランナーは450人!! スタッフも沢山いて、実際になかなかの規模でした。


事前の申し込みでペースを選ぶので、キロ5分の組を選択。
他には、3分50、4分、4分15、4分30、4分45、5分20、5分40、6分と細かく区分が分かれていました。


スタート前には開会式、準備運動。
各々が自分のペースに合わせた何となくのスタート位置に整列して、簡単な説明や各目安ペースランナーさんの紹介と一連のイベントの後にそろりと一斉にスタート。
練習ラン開始。



スタートしてきょろきょろを周りを見渡すとすぐ近くには5分20のビブスのランナーさんが。ぐずぐずしてると集団がペースごとに分かれてしまうので早めにペースを上げて5分の集団に移動。


ざっと見たところ、キロ5分の集団は30名位と言った感じです。
ペースランナーさんを先頭に横に4~5人で縦に10名弱の一塊になって進みます。



コースは荒川の河川敷の舗装道路。
スタートから上流方面に向かって3km行って戻ってくる周回コース。30kmチャレンジなので1周6km×5周です。


キロ5分を選んだのは、もちろんフル3時間半のためには5分での安定した走りを身につけることが必要と思ったから。
最後までペース乱さずついて行くことが目標です。


他のペース集団を見ると一番多いのが4分15の集団でした。サブスリーですね。



序盤、普段の大会ではいきなりキロ5分になることが無かったので若干の不安がありましたが、集団の中で位置を変えているうちにいつしか普段より早くに体が慣れてきました。


ペースが安定してくると、気になるのが「意外と走りにくい。」こと。
普段、大会では混雑を避けるため集団の中に積極的に身を置くことがないので、敢えて集団に留まるために、周囲との距離間やポジション、ペースの上げ下げに対応したりと結構気にすることが多いなと思いました。


特に河川敷のコースは道幅がそれほど広くない上に、往復なので他のペースの集団とすれ違う時などにどうしてもスピードの上げ下げが出てしまいます。
この辺も逆にいえばその都度ペースを戻すのは大事な練習だなと思いました。



2周終えて10kmを超えると順調に体が馴染んできて、むしろちょっと遅く感じてしまうほど、きっとこの辺で調子こいてスピードを上げてしまうのが普段の失敗のもとかも。
今日は自分の印象を考えず安心してペースを任せられます。



順調に進んで3周目に入ったあたりで、徐々に集団の中でも前の方にポジションを移してゆきました。
集団の中でしばらく観察の結果、どうやら前の方が安定しているようだとの結論に。高速道路で1台がブレーキを1秒かけると、後ろの車が2秒。その後ろが今度は3秒となり後ろの方は止まってしまうという自然渋滞発生理論。マラソンの集団でも同じ理論と認定。



前の方に位置を変えて迎えた4周目の前半。20kmを超えたところで一緒にキロ5分の集団で走っていたみわこさんが、焦れてしまったのか集団から飛び出しました。
マジか。と思ったけど確かに自分もちょっとペースに余裕を感じていたので、まあそうだろうなと思い、自分も5周終わって余裕あったら前に出ようと決めます。



しかし、 4周目の折り返しのとこで集団のペースが落ちた時、ふっと集団から少し前に出てしまったのをきっかけに成り行きで飛び出すことになってしまいました。


タイミング的に予定よりもちょっと早いしまだ9kmあるけど、まあいいかとそのままマイペースに切り替えて走ることに。



一人になって思ったこと。
1つ、走りやすくて気持ちがいい。 団体の練習は大事だと思いながらもマイペースはやはり楽しい。
2つ、風がキツイ。 団体の中にいると気づいていないメリットがあった。 集団で協力するのは大事だ。


つい勢いで飛び出してしまったが、ひとりになって気になるのは「追いつかれたらかっこ悪いな。」
なので、実際には見えない後ろを気にしつつペースを一定に保つことに注意します。


4周を終えると残り1周。距離としても24kmを超えるのでフルでも調子によってはペースを保ちにくくなるあたり。
ちょっと早めに出てしまったので、あと6kmは自分の中でも余裕がなくなってきました。
時計を見ると走りが固くなりそうなので、自分の体感でのスピード感を重視することに。


最終周になるとさっきまで同じ集団にいた人たちに抜かれ始めました。ペースランナーの方には追いつかれていないので、最終周を目安に上げることにしていた人は多かったみたいです。


ラストの折り返し。自身としてはラストスパートのつもりでも全然スピードが上がってこないのを実感です。既に27kmなのとロングスパートになったのが無理があったみたいでした。


なんとか極端な失速は免れて2時間半弱でゴール。
最後は余裕がありませんでした。


キロ5分については中盤までは割と余裕を持って走れていたのは収穫でした。ただ逆に終盤に余裕が無かったのはまだキロ5分で42km走る力不足なのだなとも思いました。




始めてのペース総練習。年末の締めくくりにはふさわしかったのでは。
次に出ることがあれば、4:45で行けるとこまで行くか、最後まで5:00から出ないか迷いますが、もう一度シーズン中に機会あればやりたいと思いました。



荒川河川敷


会場遠景



会場ブースと青い空


終わった後はやっぱりコレ

防府読売マラソン2019 その4 ~長い旅時の果てのランは~

折り返して以降は気持ちの上ではごまかしていても、体力的にきつくなってきているのはもう明らか。


33kmからは線路を超える2度目の橋越え。ここはもはやペースよりもとことん我慢。
そして再び幹線道路のバックストレート。
34kmの給水所について一瞬ホッとはするけど水とスポーツドリンクでの体力の回復はもう難しく、ますますペースダウン。



ペースを気にすると更にきつくなりそうなので、30kmから先は時計を見るのを止めました。なのでこれは後から確認したもの。
31kmからは 5:14 、 5:16 、 5:24 、 5:37 、 5:53
実感通りの急降下。



想定以上の暑さもあったけど、それ以上に脚に力が入らない感覚。走っている途中でエネルギー切れになるのはかなり久しぶり。食料政策の失敗が要因な気がします。


あとはとにかくしっかりと走り切りたい。ここまで給水でも一回も停止していないのでこのままノーストップでのゴールを目指すことに。
おそらくタイム的にはノーストップより、給水などで一服した方がリフレッシュして1-2kmははペースを上げられた気もしますが。


コースは再度南下してから徐々に西に方向を変えてゴールに向かいます。
午後3時を回ってだいぶ低く黄色くなってきた太陽が正面からお迎えしてくれます。


40km過ぎて最後の直線。
陸上競技場が見えてきて、再再度のmikiさんの応援。トラックには颯爽とは入れませんでしたが、なんとか4時間かからずにゴールできたようです。ラストのトラックを回っている時にゴールして戻ってゆく師匠とすれ違う。叱咤されるかと思ったけど激励でした。
ありがたい。


ラストスパートはかからずゴール。
最後の7kmは 5:54 、 6:01 、 5:52 、 6:00 、 6:16 、 6:00 、 6:06


だいぶダメダメだったけど、同時によく粘れたという気持ちも。
ゴールタイムはネットで3時間44分27秒
目標からは10分以上遅れてしまったけど、真剣勝負の一端にちょっとだけ加われた気がしてなんだか満足できました。



駐車場まで歩いていって師匠夫婦と合流しました。お互いに移動の時間を考えてれるので控室に向かわずちゃっちゃと着替え。
2日間分の感謝を伝える言葉は足りず次回の再会を約束してお別れとなりました。
本当にありがとうございました。



お別れした後はシャトルバスで防府駅に向かい来た時と同じルートで防府~新山口~新幹線~東京 とたどり帰宅。


家についたのは実に10時40分。最悪12時過ぎる可能性もあったので予定より速い新幹線に乗れたのが助かりました。


それでもゴールしてから調度7時間で帰宅。考えようによっては早いか。
土日2日間で山口県まで陸路往復してフルマラソン走ってと慌ただしいみたいですが、予想以上に色々と思い出に残る濃い週末でした。


2019年(令和元年)の大会はこれで終了。
まだ、予定は少ないですが来年も頑張りすぎずにがんばります。


おしまい


疲れたけど満足。



帰りの新幹線で夕飯



防府読売マラソン2019 その3 ~長い旅時の果てのランは~

うまいこと周囲のペースにつられなかったのか。あるいは調子が今一つだったのか。序盤は順調に入れました。



2度目の工場エリアの手前でmikiさんからこの日2度目の声援をいただきます。
少し単調だった景色と伴に固くなりかけていた緊張の糸がほぐれてほっとしました。


思いつめたような表情で走ってもろくなことがなかったのを思い出して肩と顔の筋肉を意識的に緩めることに。


ブリヂストンの工場の周りこんでこの日2度目の海に向かうあたりで15km。
この5kmは 5:07 、 5:06 、 5:00 、 5:10 、 5:08


なんとなく落ち着いてきたような感じですが、周囲を見てついついペースが乱れることも。集団でがやがや話しながら走っている人や、ダースベイダーのような呼吸の人からは距離をとりたくなったり、(仮想は当然禁止ですが)頭に手作りで鎧兜のように「祝」「50」の文字を付けた人を追いかけてみたくなったり。。


気温が上がって聞きましたが、12時スタートの影響もあって太陽は早くもかなり上のほう。地形的にも日影は多くないので無駄な体力消耗は厳禁だとひしひしと感じます。


17kmで3度目のソルトアリーナ。
ここからコースは一気に防府市中心部を囲うように大きく円を描いて行きます。ソルトアリーナを時計の6時の位置とすると、反時計回りにグルーっと8時くらいまで行き、そこから来た道をそのまま戻ってゆく往復25kmのコースに入ります。


師匠曰くここからが本当の防府マラソンのスタート。
できるだけ折り返しまでは力を温存したいとこですが、1時くらいの位置にある防府駅までは緩やかにアップダウンが連続。


この辺りまで来ると周囲は同じようなペースの人ばかりにでしたが、なんとなく落ちてきている人もちらほら。驚いたのはまだ半分まで達していないのにすでに棄権している人を何人も見かけたこと。
きっと本当にタイムを狙ってきている人たちは無理したり、ファンランに切り替えたりでとりあえず完走しようなどとは目的意識のの違いが感じられます。
(そもそも4時間の制限タイムなのでファンランできないですが。。)



防府駅が近づいて市街地化してきたところでほぼ半分。
今度の5kmは 4:59 、 5:05 、 5:05 、 5:09 、 5:01
まあ順調ではあるが、後から考えると少しペースアップしているのは危険な兆候。


半分を過ぎた線路の向こう側はバックストレート。4km近い曲り道のない大型店の並ぶ幹線道路。ここでトップランナーたちとすれ違います。


とりあえず誰だかわからない人にも声を出して声援を送りますが、どちらかというと自分自身に対して鼓舞していたような気も。
今朝ホテルで見かけたアフリカ系の方と川内優輝くんが自分の中で知っている人扱い。
どちらも速かった。


この幹線道路は、全国どこにでもありそうなチェーン量販店や自動車屋さんが多くて少し苦手。きっと旅している感じが欲しいのだろう。


苦手な幹線道路が終わるとコースは南下。
ここまでで25km  この5kmは 5:02 、 5:07 、 4:58 、 5:01 、4:57
徐々にペースが上がっている。調子に乗ってきたというよりは、気負ってしまっている印象。もっとレースを楽しまねば。


南下して最初に線路を超えるための橋があり、この橋がこのコースの最大の高低差。
ペース落とさずに一気に上がってしまいたいが、無理もしづらいところ。


橋の下りからは遠くまで見渡せる景色に心が少し軽くなります。自衛隊の基地などがあり、開けた感じに。


ただ、コースはここから折り返しまで緩やかにカーブはするものの曲道はありません。
かなり広い道。折り返しのランナーもだいぶ増えてきます。


サブ3~3.5の人がとても多い。実際折り返した後は自分自身のいる3.5~サブ4のエリアなのだが、ぐっと人が減り、あっという間に収容バスとすれ違う。もう少しバスが近かったらかなりの恐怖です。



この折り返しコースは前日師匠から「気持ちよく走れたら勝ち」と言われたエリア。
できるだけリラックスを心がけますが、徐々に体にきつさが出てきます。


なんとなく気持ちの中でも「長いな」という感情が出てきてこれまで何度となく経験してきた黄色信号。 


黄色い明りは心の奥にしまい込んで対抗車線のランナーに目を凝らすと師匠の姿発見。折り返しを考えてもだいぶ先に行かれている。声をかけると調子が良さそう。
パワーを分けてもらい折り返しに到着すると今度はmikiさんから声援をいただき、更に力いただきます。


折り返して少ししたところが30km
こんどは 5:00 、 5:05 、 5:15 、 5:04 、5:04
まだタイム的には落ちていませんが、正直だいぶつらくなってきた。


しかも給水が27kmのあと34kmまで7kmというのもこのコースで一番の間隔の長さ。時間も2時を回り気温が一番高くなるタイミングでだいぶ消耗を感じます。


まだ距離ありますが。続きます。



mikiさんに撮っていただきました。感謝です。
まだ余裕のある時ですね。


30km近く。だいぶ疲れています。