淀川寛平マラソン2018 ~痛くて笑えない! その3~
「すみません、もうやめたいんですけど~」
これまでのラン歴で初めての途中棄権宣言は自分でも驚くほど明瞭に声になりました。
もっと葛藤を込めて絞り出すようになるのかと思ったのですが意外にも。
この宣言を受けて係りの女性の方は、「あらあら」とこんわくしつつも
「とりあえずこの中間ライン超えてください。」と計測ラインを越えるよう進めて
きました。(もう止めるからどうでもいいはずだけど)と思いながらも言われるまま
ラインを越えて、改めてここからの帰り方を訊くと歩いて戻るか、さらに先の給水所
でバスが出るかもとの事。
出るかも? と疑問符がついたとこに追いかけて、バスが出たとしてもかなり遅い
時間だと思います。 だと。
うーん仕方ないのでとりあえず給水所まで行って考えるかと、係員さんにお礼を
言ってそろりと再び走り始めました。
ところが、痛い右足を引きずって給水所に向かううちに「ぎったんばったん」とした
足取りが徐々に「ひょこひょこ」に変わってゆき、そのうち10kmただ歩いて戻る
のなら、あと少し頑張って折り返しから歩いた方が、リタイアも回避できるぞ。と
できるかどうかは別にして心境にも変化が表れてきました。
歩いて帰るとなると時間がかかるので、折り返してくるみわこさんに到着まで
待っといてもらうよう伝えた方がいいな。見込み5時間いや、5時間半くらいかな。
そして上位ランナーに続いて戻ってきたみわこさんに、「足痛ーい。歩くからー」
と叫んだけど一瞬で通り過ぎてしまい。あ、着予定時間言いそびれた。
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このコースはところどころに舗装された遊歩道を外れて芝生や砂利の未舗装エリアが
表れます。このエリアは脚が滑ったり、轍のでこぼこが多々あったりして、ただでさえ
ひょこひょことしか運べない足への負担が厳しいです。
それでも7分/kmペースで26km折り返しにたどり着きあとは戻るだけ。
いつ歩いてももう気にしないのと、着時間を気にしないのが意外にも気持ちに
余裕を生んで、なんだかペースが安定してきましたが、ここへきて暑さがじわじわ
こたえてきます。
そう、今日は晴天気温は20度超の予報通りに、恨めしいほどの真っ青な空。
風は微風。給水所にホッとレモンが用意されるほど通常ならば寒くてもおかしく
ない季節にこの暑さはこたえます。
救護の自転車の方々の動きも慌ただしくなってきて無線でしきりにやり取りして
います。「私こっち行きますので、そっちお願いします。」 ・・・!
沿道に寝転がっている人や蛇行気味の人もあちこちに。
自身はあいかわらず痛むふくらはぎに、給水所でコップ3~4杯飲み、シャワーの
水を浴びさせていただき、サバイバルレースの様相が。ついにはガーミンまで1km
表示の前や後ろでピッピ鳴るなどと安定しない状態に。
後で見たら、いつの間にか淀川を反対岸まで渡ってました。
それでも気が付くと折り返してからは給水以外では一度も歩かないまま、40km
を向かえ、この際だから最後まで行ってしまえとラストスパート。
ひょこひょこした走りながら、最後何人かを抜くことができゴール!
ネットで4時間9分6秒。
おー、我ながらよくやりました。
記録証の寛平さんも よく頑張りました とたたえてくれてます。
相棒みわこさんは7位入賞でした。スゲーな。
暑さと足の痛みにやられた寛平マラソンでした。
サポート、運営のみなさん感謝です。
痛むあしはこんな状態に。
今シーズンは大型大会はいったん終了となりました。
タイムとは別に頑張ったご褒美に肉食べて、しばらくお休みいたします。