何はなくとも漫遊走

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時々山登りも。

雌阿寒岳登山 ~夏山、噴火口ときのこと温泉と その1〜

雌阿寒岳(めあかんだけ)は北海道釧路市の北部の阿寒湖側に位置する百名山に数えられている山です。名前に雌(め)とあるので当然のように雄(お)阿寒岳という山もあります。


雄阿寒岳は雌阿寒岳から阿寒湖を挟むように立っていて雌雄で寄り添うと言うよりは向かい合っている感じがします。


民宿で朝食を取って出発。車で最初にセイコーマートでランチと飲み物を購入して登山口の雌阿寒岳温泉へ。


登山口は既に車が多く停まっていましだが臨時の駐車場に隙間を見つけて停車。その後準備する間にほぼ満車に。時間的にはぎりぎりだった。


駐車場横の林の中から登山開始。しばらくは森の中の緩斜面が続きます。
登山道は整備されているので歩きやすいですが、足元目に付くのは数々のきのこ、苔、シダ植物。湿気が多いというよりは樹林が濃く光が入らず地面が乾きにくいためという感じがします。


そして進につれ徐々に斜度が厳しくなり高度を稼いだ先、四合目を過ぎたあたりで唐突に森林限界を抜けると正面に青空と頂上の岩肌、そして振り返ると遠くまで続く緑の森が眼前に広がりました。


ハイマツと岩の斜面は実際の標高以上の高度感でとても爽やか、足元に見える緑の森は深くどこまでも続いているので、真ん中あたりに放り込まれたら絶対出てこれなそう。さすがの北海道の広さを感じます。


折り返しながら更に高度を上げてゆくとオンネトーも見えてきました。今日は本当に天気が良くてありがたい。


そしてハイマツがだんだんとなくなり、頂上と思われる稜線がはっきりと見えてきたあたりから完全に岩場の道となってきました。
足元の岩が灰色から赤茶けたものが混じってきたあたりから硫黄の香りが漂ってきました。


ここまでの樹林とハイマツ帯では感じられ難かったですが、雌阿寒岳が活火山であるということが急に主張されてきた気がします。


そして、下から見えていた稜線の端にたどり着くと、眼前には巨大な噴火口が待っていました。
噴火口の底には土と池が見えますが、その周りを囲む赤茶や黄色で岩は荒々しく、急角度で自分たちの立っている縁まで続いています。
そしてその岩壁の数か所から煙が上がっているのも見えます。


あまり思ったことは無かったのですが、少し怖いかなとも感じます。
噴火口に沿って足場の悪い岩道を登ってゆくとやがて頂上、最高点にたどり着きました。


空は薄曇りに変わってきましたが、雨天も予想された天気予報の中上々の天気です。
北西部には茶色の斜面と別の噴火口と思われるものが見えその先に、阿寒湖、雄阿寒岳が見えていますした。


遠近の山並みが見えて360度の展望が広がり大満足。北海道広くていいなぁ。


(続)



登り始めはこんな感じの森の中でした


時々途切れましたが〇合目の看板が出ていて歩きやすいです


きのこ、そのいくつ目か


樹林帯を抜けたところ。気分が上がってくる瞬間です


緑広がる景色


岩場なのにセミの鳴き声が近くですると思っていたら足元にセミがいました


荒々しい噴火口。滑り落ちたらおおごと。下の池は赤沼というそうです


頂上への最後の登り


頂上の印の看板(とてもひかえめ)


阿寒湖と雌阿寒岳

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