利尻島は北海道の北西に浮かぶ島で島自体が一つの山のようになっている島です。
同じように全体が山になっている島では鹿児島の屋久島も有名ですが、利尻は山の別名を利尻富士という通り、海に富士山が浮かんでいるようなとてもすっきりとしたシンプルできれいな形をしています。
東京からでは飛行機の直行便は無く、札幌からの乗り継ぎか、稚内からの船がたどり着く交通手段になります。
ということで憧れはありつつもなかなか行きにくいというイメージが強くあった山です。
登山と前後の移動を含めて3日かけることに不安はありましたが、どうせ一度は行くのであれば思い立ったときに行こうと今年の夏休みを利用する計画としました。
東京羽田から札幌千歳空港で飛行機を乗り換えて利尻空港に到着したのは15時過ぎ。
そこから路線バスに乗って予約したペンションのある鴛泊地区まで移動。
空港バスからが利尻山が初対面となりました。
今回の旅の宿となったのペンション(お世話になりました)
翌日のコースタイムは8~10時間なので朝早く出たいので、朝タクシーで登山口まで送ってもらえないかを問い合わせると7時より前には業務をしていないとの事。
登山口まで追加で1時間歩くかと、宿の主人と朝食の時間について話をした中で車で登山口まで送ってくれるとの事。どうも登山口までの送迎は割と普通のようでした。
翌日の山行中の飲み物、食べ物はペンションから7ー8分ほど歩いた行った先にあるセイコーマートで購入。北海道オリジナルの商品に目移りしながら長丁場に備えて水分を多めに購入。登山者向けの携帯トイレやガス缶なども置いてありました。
夕食の時に島ではここ数日は強い南風が吹く影響で船が漁にでれず特産で旬のうにが出せないとの宿の方のお話。我々としてはその南風が連れてくる雲が山の上にかかってしまう空模様が心配で明日こそは風よ止んでくれと願いながらの就寝となりました。
宿の部屋からの夕景。今のところとても穏やかに見えますが…。
翌日は朝5時にペンションを出発。登山予定の宿泊者は他にいる予定と聞いていましたが結局、車は我々だけでした。
登山口の北麓キャンプ場まで車で着くと、宿の主人曰く今日は人が少ないとの事。
天候は願い届かず強い南風が連れてきた雲が空を覆っていて、ベストコンディションとは言えない状態でしたが、それでも登山口周辺は穏やかでさわやかな朝を感じることができたのでそれなりに気分よく登山開始。