何はなくとも漫遊走

ふらふらとマラソンと山登りについて書いてます。。

時々山登りも。

飯豊連峰登山 〜孤独な小冒険の旅その2〜

朝から登り初めて、三国小屋を12時に出発して目指すのは今日の宿泊予定地の切合小屋。かもし上手く行くようならばその先本山小屋。


次の日の事を考えると少しでも先に行っておきたいところです。が、天気は今ひとつ。
景色があまり見えない中、長々と歩いてもあまり楽しくなさそうで何しに来たのか分からなくなってしまうのも悩ましいところなので、どこまで行くかはもう少し様子を見て決める事に。


三国小屋からは楽しみの一つ稜線歩き。
のはずでしたが登山道は尾根を外れるたびに雪渓の下に消えてしまい、その都度雪渓の上を歩くためアイゼンを付けたり外したり。
あるいは雪渓と地面の間のツルツル滑る草の上を慎重に進んだりして全然思うように進みません。


まぁそれでも静かな山の上を進む気分の良さに満足していた時、好時魔多し。
雲が切れて一瞬青空がのぞいたのを見惚れて何も考えずに濡れた草の上に足を置いてしまい、あっと思う間も無くバランスを崩してしまいました。
倒れる刹那に反射的に身体を斜面に向けたところ目の前に地面から除いた岩があり、顔を思い切り岩にをぶつけてしまいました。


転落はしなかったもの口の周りがやたら痛く、どうやら唇の内と外何ヵ所か切っていて吐いた唾に血が混じるのが我ながら痛々しい。
恐る恐る前歯を触って見て折れたりぐらついていないのを確認して少しホッとしましたが気持ちは凄く萎え、落ち込みました。


しばらく座って心を落ち着けて再出発。
慎重にゆっくりと先へ進み、切合小屋前の最後のピーク種蒔山へ。


ここはかなりしっかりと雪が着いているのでほぼ雪上を進みますが、頂上付近は完全に道が無くなっています。
森林限界を超えているので方向を迷う感じではありませんが元の道からあまり遠く外れないようにルートを選んで進んだのでここでも予想以上に時間を食いました。


頂上らしきところを越え、降りになって雪渓から登山道に戻り少し行くと切合小屋に到着。
転倒もあってすっかり先に行く気が萎えてしまっていたので今日はこちらに宿泊させていただくことに となりました。


小屋はシーズン外という事で管理人は無人。利用者もこの日は自分以外には誰も無し。
2階の畳の大部屋に荷物を広げて、雪を溶かして水を使って、ストレッチして夕飯を食べたら後はやる事も無く翌朝が早いのでさっさと寝袋にはいりました。
風がビュービュー強くて小屋を揺らす中、明日の好天を期待して眠ります。



登山道を覆う雪のかたまり


すっきりしない空と雪に覆われた斜面


振り返ってみた景色


名前がわからないですが可愛らしいお花


切合小屋


ささやかな夕飯


一人で過ごした小屋の中

×

非ログインユーザーとして返信する