月山登山 〜霧雨と雪渓とリフト その2〜
姥ヶ岳を後にして、月山までの稜線は歩きやすい木道と石畳の道が続きます。
左に庄内平野が遠く見えていましたが、天候が徐々に怪しくなりはじめ正面に見えるはずの月山は雲の中に完全に隠れてしまっています。
そしてあっという間に霧雨と言う程度、地面や身体にあたる雨の音がしないほどの雨が降り始めました。
完全に濃霧の中という訳ではないので、自分たちのいる標高より下の景色は見えるので、このエリアが緑が濃くて残雪の白のコントラストが美しい山域だというのがわかります。
晴れた空の下ならばもっとキレイだろうに。
牛首という名のついた分岐点を超えると頂上に向けて本格的な登りになりました。
ゴロゴロと大きい石が現れる急斜面が続きます。
信仰の山らしく途中途中で祠や石造も現れてきました。
天気が悪いこともあり、割と黙々と登っていると分岐から30分ほどで雲の中の平らな場所に到着。他の登り口からの合流地点だなと思って進んでいると霧の先に山小屋発見。
頂上小屋という名の通り、小屋のほんの100mばかり先に頂上への入り口となる小さい鳥居が見えていました。
信仰の山といってもよくあるのは山頂に祠がちょこんと、あるいはデンっとあるのですが、月山は山頂一帯がすべて月山神社本宮になっていて、本宮の敷地内は全部写真撮影禁止となっていました。
確かにヤマップとかで月山の登山記録を見ていても山頂の写真が無かったなと。
本宮の入り口で、受付をしてお札と人型の紙(こちらはのち程すぐ横の池に浮かべてしまいます)をいただいてからお祓いの祝詞を頂戴し本宮奥へ。
受付から少し階段を上った先が少し広くなった頂上でその真ん中に本宮のお社があります。四方に壁が作られ、真ん中のお社はちゃんと中に宮司さんが居られる大きいものでした。
受付の方も含めて毎日ちゃんと登ってこられているのでしょうか。
説明看板に書いてあった通りにお参りのあとお社をぐるりと1周して入ってきたのとは別の出口から退出。 こういう手順を指示通りにやるのはなぜか少し楽しいです。
受付まで戻ると30人くらいの列になっていました。
我々が来たときは5人ほどでまとめてお祓いをする為に待っていたほどだったのですが、ほんの10分位でえらい変わりようです。
頂上小屋まで戻って一服することにしました。
雨でもあったのでついついここまでまともに休憩はしていなかったです。気温がそこそこ高いので雨具でなくても寒くないのが幸いでした。
小屋はとてもきれいで、靴を脱いでテーブルと椅子の並ぶ食堂で休憩をさせていただきます。食事を頼まない場合は休憩料一人200円ですが、雨に濡れた体を休めるにはとても助かりました。
稜線上の道。ところどころ高山植物が和ませてくれます。
庄内平野。手前のピンク色はシャクナゲの花。
不穏な空模様。すでにこの時は霧雨の中。
頂上へ向けて本格的な登り。
紫色の花(名前不明)
ウサギギク(たぶん。。)
右が山頂小屋。正面が本宮。ぱっと見は山の頂上には見えません。
月山頂上小屋。山頂写真の代わりに。
いただいたお札と購入したお守りとバッヂ。