何はなくとも漫遊走

ふらふらとマラソンと山登りについて書いてます。。

時々山登りも。

月山登山 〜霧雨と雪渓とリフト その3〜

小屋を再度出発して下山開始。


相変わらずの空のもと、基本的には来た道を戻る感じになります。
登山道自体の歩きやすさとトレランシューズの本領発揮割?で割と軽快にサクサクと降りられます。


牛首分岐まで戻って来てからは来た時と異なる道。こんどは姥ヶ岳を通過せずに直接リフトへ向かう道。を選びます。


こちらは稜線から広がる緩やかな斜面を横断する形になるので、アップダウンは少なく。(それこそ晴れていれば)かなり快適なはずのルートです。


とはいえまずは斜面を下るのですが、ここに大きな雪渓が再び現れました。
下りの方が体力的には楽ですが、滑ってしまい止まらないようなことになると面倒なのでそれなりに慎重に。


流石にここでは登山靴の固い靴底の方がよかったと思いました。。。


ここの雪渓でもロープを張ってくれているので、捕まって降りてもと思ったのですが、ちょうど下から団体が登ってきてしまい使えず。今回は間が悪い。


無事転ばずに下り切れましたが、相棒のみわこさんは数回滑ってお尻が痛いと苦情をもらいました。


その後も湿地の木道と雪渓が繰り返し現れますが、大きく下るというよりはトラバース(横断)するところがほとんどです。緩斜面なので雪が残りやすいのかも知れませんが道がふさがれている事が多いので例年より雪が多かったのかもしれません。


木道がある場所は雪解け水の湿地になっていて(しつこいですが)晴れていればかなり良い感じかと。


分岐から50分ほどでリフト上駅へ到着。
約3時間ほどの行動時間となりました。
登るときに見えていた姥ヶ岳方面は雲の中と天気がぐっと悪くなってしまいました。
ある意味良い時間帯に登れたかと。前向きに。



下りのリフトに揺られて下駅から駐車場までゆき、簡単に荷物を整えてから一番近いと思われる志津温泉で日帰り湯にてゆっくりと汗を流してプラン2まで完成。


そして山形市内に戻り、いったん車を返した後に(ちょっと頑張って)歩いて蕎麦屋にゆきビールと板そばを食べてプラン3まで完成。


そしてお酒とおつまみを食べながら新幹線に揺られて帰京。プラン4完成。
最初は雨で心配されましたが、無事旅を終えました。


月山はとてもきれいな山でした。天気の良いときにまた行ってみたいものです。





下りはじめ。真っ白。


コバイケイソウが咲き乱れています。


問題の雪渓下り。写真の方が急に見えるような。見えないような。


雪渓後の木道


水がとてもきれい。草が枯れているのは最近まで雪の下だったから。


きれいな緩斜面。こういう感じ好きです。


今回頑張ったシューズのモントレイル


リフト下のニッコウキスゲ群落


板そば。2種盛り。美味しかった。


お土産たちと車中用ワインとおつまみのゆべし

月山登山 〜霧雨と雪渓とリフト その2〜

姥ヶ岳を後にして、月山までの稜線は歩きやすい木道と石畳の道が続きます。


左に庄内平野が遠く見えていましたが、天候が徐々に怪しくなりはじめ正面に見えるはずの月山は雲の中に完全に隠れてしまっています。


そしてあっという間に霧雨と言う程度、地面や身体にあたる雨の音がしないほどの雨が降り始めました。


完全に濃霧の中という訳ではないので、自分たちのいる標高より下の景色は見えるので、このエリアが緑が濃くて残雪の白のコントラストが美しい山域だというのがわかります。
晴れた空の下ならばもっとキレイだろうに。


牛首という名のついた分岐点を超えると頂上に向けて本格的な登りになりました。
ゴロゴロと大きい石が現れる急斜面が続きます。
信仰の山らしく途中途中で祠や石造も現れてきました。


天気が悪いこともあり、割と黙々と登っていると分岐から30分ほどで雲の中の平らな場所に到着。他の登り口からの合流地点だなと思って進んでいると霧の先に山小屋発見。


頂上小屋という名の通り、小屋のほんの100mばかり先に頂上への入り口となる小さい鳥居が見えていました。



信仰の山といってもよくあるのは山頂に祠がちょこんと、あるいはデンっとあるのですが、月山は山頂一帯がすべて月山神社本宮になっていて、本宮の敷地内は全部写真撮影禁止となっていました。


確かにヤマップとかで月山の登山記録を見ていても山頂の写真が無かったなと。



本宮の入り口で、受付をしてお札と人型の紙(こちらはのち程すぐ横の池に浮かべてしまいます)をいただいてからお祓いの祝詞を頂戴し本宮奥へ。


受付から少し階段を上った先が少し広くなった頂上でその真ん中に本宮のお社があります。四方に壁が作られ、真ん中のお社はちゃんと中に宮司さんが居られる大きいものでした。
受付の方も含めて毎日ちゃんと登ってこられているのでしょうか。


説明看板に書いてあった通りにお参りのあとお社をぐるりと1周して入ってきたのとは別の出口から退出。 こういう手順を指示通りにやるのはなぜか少し楽しいです。


受付まで戻ると30人くらいの列になっていました。
我々が来たときは5人ほどでまとめてお祓いをする為に待っていたほどだったのですが、ほんの10分位でえらい変わりようです。



頂上小屋まで戻って一服することにしました。
雨でもあったのでついついここまでまともに休憩はしていなかったです。気温がそこそこ高いので雨具でなくても寒くないのが幸いでした。


小屋はとてもきれいで、靴を脱いでテーブルと椅子の並ぶ食堂で休憩をさせていただきます。食事を頼まない場合は休憩料一人200円ですが、雨に濡れた体を休めるにはとても助かりました。



稜線上の道。ところどころ高山植物が和ませてくれます。


庄内平野。手前のピンク色はシャクナゲの花。


不穏な空模様。すでにこの時は霧雨の中。


頂上へ向けて本格的な登り。


紫色の花(名前不明)


ウサギギク(たぶん。。)


右が山頂小屋。正面が本宮。ぱっと見は山の頂上には見えません。


月山頂上小屋。山頂写真の代わりに。


いただいたお札と購入したお守りとバッヂ。


月山登山 〜霧雨と雪渓とリフト その1〜

山形県のほぼ中央北寄りにある月山(がっさんと読みます)は日本百名山にも名を連ねる信仰の山です。


7月の連休を使って登ってきました。
6月の飯豊山がとても重量級になってしまったので今回は車とリフトを使ってサクッと往復する事にします。


前日に新幹線で山形駅までゆき駅前のホテル泊し、翌朝カーシェアを使って麓まで行くプランでしたが…。
家を出た時から雨。そして翌日の天気予報も雨。
最悪、大雨だったら登山はせず温泉とそば食べて帰るかと新幹線に乗り込み山形駅に着いたらみごとにザァザァの大雨。


そんなプロローグでしたが、翌朝は雲は多いものの雨は止んでくれたので予定通りカーシェア借りて出発。


高速と山道を上がって姥沢駐車場へ到着。ここから更にリフトで一気に1500mまで標高を稼ぎました。


リフト上駅から登山開始。
右上方に見えるはずの月山頂上は雲の中ですが左の姥ヶ岳はしっかりと見え、まずはこちらを目指します。


石畳と木道の道を登ってすぐに眼前の斜面に雪渓が広がってました。
雪渓は100m弱の直登ですむのと、ここを登るべしとロープを張ってくれているのでそれほど難しい訳ではありませんが、この日のシューズがトレラン用で若干グリップが弱目なため滑らないよう慎重に足を置くのがすこしだけ厄介です。
正直なところ、登山道上に雪渓が横たわっている程なのは想定していませんでした。


雪は固いシャーベット状で、スプーンで掬った後のような形が連続している状態。
歩く際には足を置きやすくて助かる雪質ですが、すぐ横で山スキーをしている方々もいて正直よく滑れるものだと感心します。
そうこうする間に雪渓が終了。


雪渓を超えると湿原の斜面に木道の気持ちが良い道となりました。
ニッコウキスゲとコバイケイソウが沢山咲いている斜面を上り詰めるとあっという間に姥ヶ岳の頂上到着。


本日最初の山頂。
天気も上々でまずまずのスタートです。



山形駅に着いたら提灯と花笠まつりの案内がありました。いいですね。


駐車場からの景色。(天気回復の予感)


リフトは下の草に足がつきそう。


姥ヶ岳方面。奥の雪渓にスキーをしている人が見えます。


雪渓の斜面。ここを登りました。


姥ヶ岳頂上への気持ちよい登り。


斜面と池塘


姥ヶ岳山頂