何はなくとも漫遊走

ふらふらとマラソンと山登りについて書いてます。。

時々山登りも。

防府読売マラソン2019 その4 ~長い旅時の果てのランは~

折り返して以降は気持ちの上ではごまかしていても、体力的にきつくなってきているのはもう明らか。


33kmからは線路を超える2度目の橋越え。ここはもはやペースよりもとことん我慢。
そして再び幹線道路のバックストレート。
34kmの給水所について一瞬ホッとはするけど水とスポーツドリンクでの体力の回復はもう難しく、ますますペースダウン。



ペースを気にすると更にきつくなりそうなので、30kmから先は時計を見るのを止めました。なのでこれは後から確認したもの。
31kmからは 5:14 、 5:16 、 5:24 、 5:37 、 5:53
実感通りの急降下。



想定以上の暑さもあったけど、それ以上に脚に力が入らない感覚。走っている途中でエネルギー切れになるのはかなり久しぶり。食料政策の失敗が要因な気がします。


あとはとにかくしっかりと走り切りたい。ここまで給水でも一回も停止していないのでこのままノーストップでのゴールを目指すことに。
おそらくタイム的にはノーストップより、給水などで一服した方がリフレッシュして1-2kmははペースを上げられた気もしますが。


コースは再度南下してから徐々に西に方向を変えてゴールに向かいます。
午後3時を回ってだいぶ低く黄色くなってきた太陽が正面からお迎えしてくれます。


40km過ぎて最後の直線。
陸上競技場が見えてきて、再再度のmikiさんの応援。トラックには颯爽とは入れませんでしたが、なんとか4時間かからずにゴールできたようです。ラストのトラックを回っている時にゴールして戻ってゆく師匠とすれ違う。叱咤されるかと思ったけど激励でした。
ありがたい。


ラストスパートはかからずゴール。
最後の7kmは 5:54 、 6:01 、 5:52 、 6:00 、 6:16 、 6:00 、 6:06


だいぶダメダメだったけど、同時によく粘れたという気持ちも。
ゴールタイムはネットで3時間44分27秒
目標からは10分以上遅れてしまったけど、真剣勝負の一端にちょっとだけ加われた気がしてなんだか満足できました。



駐車場まで歩いていって師匠夫婦と合流しました。お互いに移動の時間を考えてれるので控室に向かわずちゃっちゃと着替え。
2日間分の感謝を伝える言葉は足りず次回の再会を約束してお別れとなりました。
本当にありがとうございました。



お別れした後はシャトルバスで防府駅に向かい来た時と同じルートで防府~新山口~新幹線~東京 とたどり帰宅。


家についたのは実に10時40分。最悪12時過ぎる可能性もあったので予定より速い新幹線に乗れたのが助かりました。


それでもゴールしてから調度7時間で帰宅。考えようによっては早いか。
土日2日間で山口県まで陸路往復してフルマラソン走ってと慌ただしいみたいですが、予想以上に色々と思い出に残る濃い週末でした。


2019年(令和元年)の大会はこれで終了。
まだ、予定は少ないですが来年も頑張りすぎずにがんばります。


おしまい


疲れたけど満足。



帰りの新幹線で夕飯



防府読売マラソン2019 その3 ~長い旅時の果てのランは~

うまいこと周囲のペースにつられなかったのか。あるいは調子が今一つだったのか。序盤は順調に入れました。



2度目の工場エリアの手前でmikiさんからこの日2度目の声援をいただきます。
少し単調だった景色と伴に固くなりかけていた緊張の糸がほぐれてほっとしました。


思いつめたような表情で走ってもろくなことがなかったのを思い出して肩と顔の筋肉を意識的に緩めることに。


ブリヂストンの工場の周りこんでこの日2度目の海に向かうあたりで15km。
この5kmは 5:07 、 5:06 、 5:00 、 5:10 、 5:08


なんとなく落ち着いてきたような感じですが、周囲を見てついついペースが乱れることも。集団でがやがや話しながら走っている人や、ダースベイダーのような呼吸の人からは距離をとりたくなったり、(仮想は当然禁止ですが)頭に手作りで鎧兜のように「祝」「50」の文字を付けた人を追いかけてみたくなったり。。


気温が上がって聞きましたが、12時スタートの影響もあって太陽は早くもかなり上のほう。地形的にも日影は多くないので無駄な体力消耗は厳禁だとひしひしと感じます。


17kmで3度目のソルトアリーナ。
ここからコースは一気に防府市中心部を囲うように大きく円を描いて行きます。ソルトアリーナを時計の6時の位置とすると、反時計回りにグルーっと8時くらいまで行き、そこから来た道をそのまま戻ってゆく往復25kmのコースに入ります。


師匠曰くここからが本当の防府マラソンのスタート。
できるだけ折り返しまでは力を温存したいとこですが、1時くらいの位置にある防府駅までは緩やかにアップダウンが連続。


この辺りまで来ると周囲は同じようなペースの人ばかりにでしたが、なんとなく落ちてきている人もちらほら。驚いたのはまだ半分まで達していないのにすでに棄権している人を何人も見かけたこと。
きっと本当にタイムを狙ってきている人たちは無理したり、ファンランに切り替えたりでとりあえず完走しようなどとは目的意識のの違いが感じられます。
(そもそも4時間の制限タイムなのでファンランできないですが。。)



防府駅が近づいて市街地化してきたところでほぼ半分。
今度の5kmは 4:59 、 5:05 、 5:05 、 5:09 、 5:01
まあ順調ではあるが、後から考えると少しペースアップしているのは危険な兆候。


半分を過ぎた線路の向こう側はバックストレート。4km近い曲り道のない大型店の並ぶ幹線道路。ここでトップランナーたちとすれ違います。


とりあえず誰だかわからない人にも声を出して声援を送りますが、どちらかというと自分自身に対して鼓舞していたような気も。
今朝ホテルで見かけたアフリカ系の方と川内優輝くんが自分の中で知っている人扱い。
どちらも速かった。


この幹線道路は、全国どこにでもありそうなチェーン量販店や自動車屋さんが多くて少し苦手。きっと旅している感じが欲しいのだろう。


苦手な幹線道路が終わるとコースは南下。
ここまでで25km  この5kmは 5:02 、 5:07 、 4:58 、 5:01 、4:57
徐々にペースが上がっている。調子に乗ってきたというよりは、気負ってしまっている印象。もっとレースを楽しまねば。


南下して最初に線路を超えるための橋があり、この橋がこのコースの最大の高低差。
ペース落とさずに一気に上がってしまいたいが、無理もしづらいところ。


橋の下りからは遠くまで見渡せる景色に心が少し軽くなります。自衛隊の基地などがあり、開けた感じに。


ただ、コースはここから折り返しまで緩やかにカーブはするものの曲道はありません。
かなり広い道。折り返しのランナーもだいぶ増えてきます。


サブ3~3.5の人がとても多い。実際折り返した後は自分自身のいる3.5~サブ4のエリアなのだが、ぐっと人が減り、あっという間に収容バスとすれ違う。もう少しバスが近かったらかなりの恐怖です。



この折り返しコースは前日師匠から「気持ちよく走れたら勝ち」と言われたエリア。
できるだけリラックスを心がけますが、徐々に体にきつさが出てきます。


なんとなく気持ちの中でも「長いな」という感情が出てきてこれまで何度となく経験してきた黄色信号。 


黄色い明りは心の奥にしまい込んで対抗車線のランナーに目を凝らすと師匠の姿発見。折り返しを考えてもだいぶ先に行かれている。声をかけると調子が良さそう。
パワーを分けてもらい折り返しに到着すると今度はmikiさんから声援をいただき、更に力いただきます。


折り返して少ししたところが30km
こんどは 5:00 、 5:05 、 5:15 、 5:04 、5:04
まだタイム的には落ちていませんが、正直だいぶつらくなってきた。


しかも給水が27kmのあと34kmまで7kmというのもこのコースで一番の間隔の長さ。時間も2時を回り気温が一番高くなるタイミングでだいぶ消耗を感じます。


まだ距離ありますが。続きます。



mikiさんに撮っていただきました。感謝です。
まだ余裕のある時ですね。


30km近く。だいぶ疲れています。

防府読売マラソン2019 その2 ~長い旅時の果てのランは~

大会当日。朝は6時半起床。
普段の日曜よりゆっくりと起きだして、7時ごろにホテル1階のバイキングで朝食。


12時スタートに合わせるのは初めてなので正直どの程度食べたらよいかわからず、あと前日夕飯に白飯おかわりし過ぎて、白ご飯にちょっと飽きてしまいパンに逃げる。


周りは本格派(に見える気がする)ランナーだらけなので、せっかくだからみなさん何食べているのかちらっとのぞき見するとご飯に味噌汁が多くて意外と普通だけどサラダとコーヒーはとても少ない印象。
自分はパンを選んでしまったのとスタート前のお通じを考えてサラダ山盛り目。
(これは吉なのか)



8時45分にロビーに集合して本日もまたまた師匠のお世話になり車で会場に向かいます。
ロビーで待っているとアフリカ系のランナーが前を通り過ぎる。細くて背が高い(!)
そしてサンダル履き。あれで電車に乗ってきた訳じゃあないのだろうけれど気になる。


9時ごろに会場着。
前日の曇天と打って変わって晴れ晴れ。寒い天気を予想していたけど、だいぶ気温上がりそうな雰囲気ぷんぷん。


スタートまで3時間ありますが、意識高い系のランナーが多く会場はどんどん人で埋まってゆきます。
師匠がアップに向かう中も、慣れないことをしてはとひたすらに柔軟体操とトイレの往復をしながらランナー控室で時間を過ごします。


緊張感のある雰囲気と4時間の制限タイムに弱気の虫が出て師匠に「収容車で帰るの遅そうな場合は荷物を会場に置いていってください」と訴えたところ「大丈夫だから。それにお互い様だよ」と励ましていただきいたく感動。



スタートが近づいて表に出ると、青天の下ランナーがあふれるのいつもの光景に不思議と落ち着きが出てきます。
スタートブロックがゼッケンナンバー順(申告タイム順)なのは他の大会でも同じですが、ブロックが100番ずつに区切られているのがシビアな印象。
(全員がサブフォーなので後ろの方は1ブロックで1分ほどの差しかないことになるような。)


男性の最後は3000番台なので2800番台の自分はかなり最終盤。同じブロックだとむしろ女性の方がみんな速そうに見えます。



簡単な挨拶のあといよいよスタート。号砲は聞こえませんでしたが、花火が打ちあがります。


今年からスタート位置が陸上競技場の外の道路になって混雑緩和したとのこと。なのでスタートラインを超えると道路も広くなり走りやすいです。
同レベルの人たちと同じ位置のスタートでも、多くのランナーがベストを狙ってくるような大会なので、かなり周囲のペースにつられてオーバーになるのではと心配しましたが、序盤の4kmは 5:15 、 5:11 、 5:14 、 5:25 とほぼ予定のペース。 うまく抑えられたというよりはアップをしていないので、体調のまま入ったらこうなったという感じ。


給水所はやや混みだけど、止まらなければいけないほどの混雑ではなく走りながらペースを落とさずにとれるほど。
最初にエリートの個人用、次に一般ランナーの個人用、そのあとにゼネラルのスポーツ飲料、水と4段構えの給水所。


今日は暑くなりそうなので確実にスポーツ飲料と水は取りたいところですが、最後方のためお水の提供が追いついておらず若干の不安が。



序盤のコースは港近くの工場地帯なので応援はいないかと思ったら、全国都道府県の名前入りののぼりを持った人たちの応援が。この秋の田沢湖でとりあえず(ランとは関係なく)全部の都道府県に行ったななどと考えながら声援に応えたりしてみました。


5kmから10kmは 5:05 、 5:05 、 5:06 、 4:58 、 5:10 、 5:07
こちらも想定のタイム通り。できればこのまま半分まで行きたいところ。


コースは7kmで一旦スタートのソルトアリーナ前にもどり、一旦街中へ。
街中を小さく1周して再びの工場地帯に帰ってゆきます。


2度折れ曲がってからの直線が長く感じられるとこでしたが、前日の試走で分かっていたので動揺もなく、車とはいえ試走の効果を感じます。


まずまずのスタートを切ったところで続きます。



青空の下、駐車場




会場ランナー控室